日経平均は続伸。
8日の米国市場では世界経済減速への懸念が和らぎ、NYダウが371ドル高と反発した。
本日の日経平均も米株高を好感して164円高からスタートすると、朝方には一時20782.06円(前日比188.71円高)まで上昇。
中国の人民元基準値が前日に比べ小幅な元安水準に設定されたことも安心感につながったが、3連休を前に上値では利益確定の売りが出た。
米政権が中国の通信機器大手、華為技術(ファーウェイ)と米企業の取引再開の許可を先送りしているとの報道をネガティブ視する向きもあった。
大引けの日経平均は前日比91.47円高の20684.82円となった。
なお、日経平均オプション8月物の特別清算指数(SQ)推定値は20855.99円。
東証1部の売買高は11億8564万株、売買代金は2兆1466億円だった。
業種別では、鉱業、繊維製品、精密機器が上昇率上位だった。
一方、パルプ・紙、証券、ガラス・土石製品が下落率上位だった。
東証1部の値上がり銘柄は全体の56%、対して値下がり銘柄は39%となった。
個別では、ソニー (T:6758)が2%近く上昇し、任天堂 (T:7974)、ソフトバンク (T:9434)、トヨタ自 (T:7203)は小じっかり。
ソフトバンクは昨年12月に上場した際の公開価格を初めて上回る場面があった。
資生堂 (T:4911)は商いを伴って急伸。
第2四半期の3カ月間(4-6月)が市場予想を上回る大幅な増益となり、好感した買いが先行した。
バンナムHD (T:7832)やテルモ (T:4543)も好決算を受けて買い優勢。
東レ (T:3402)は後場急伸した。
またカドカワ (T:9468)が大幅高となり、第一精工 (T:6640)などとともに東証1部上昇率上位に顔を出した。
一方、ソフトバンクG (T:9984)、ファーストリテ (T:9983)、ファナック (T:6954)といった値がさ株がさえない。
富士フイルム (T:4901)やダイフク (T:6383)は軟調な決算が嫌気され、新生銀 (T:8303)は米ファンドの株式売出しを発表して売りがかさんだ。