(T:3407) 旭化成 1125.0 +19.5続伸。
リチウムイオン電池を開発した同社の吉野彰名誉フェローが2019年のノーベル化学賞を受賞した。
日本人の化学賞受賞としては8人目となる。
同社の研究者だった1981年に携帯用の家電などに搭載する小型充電池の開発に着手し、1985年には繰り返し充電できるリチウムイオン電池の原型を完成させた。
大型株であり、今回の受賞が業績に与えるインパクトは限定的とみられるが、ご祝儀的な買いが先行する形にも。
(T:8267) イオン 2118.0 +135.0大幅反発。
前日に上半期決算を発表。
営業利益は863億円で前年同期比3.9%減益となったが、第1四半期の同30.0%減益に対して、6-8月期は同16.6%増益と想定以上に健闘との評価になっている。
カジタク不正会計処理と会計処理変更の影響を除いた実質ベースでは、上半期は同7%の増益にもなっている。
GMSやSMの低迷は続いているが、ヘルス&ウエルネスや総合金融セグメントなどが下支えとなっている。
(T:8306) 三菱UFJ 529.7 -1.9続落。
SMBC日興証券では投資判断を「1」から「2」に、目標株価も760円から600円に引き下げた。
金融政策は、米国が段階的な利下げ方向、日本も為替次第ではマイナス金利深掘りを含む追加緩和という局面であり、低PBR・高配当利回りであっても、銀行株全体のウエイトをアンダーウエイトからニュートラルに戻す理由には乏しいと分析。
仮に1000億円の自社株取得を行っても、株価材料としては長続きしないと。
(T:2371) カカクコム 2439 -153大幅続落。
公正取引委員会が飲食店情報サイトの実態調査を始めたと報じられている。
「食べログ」や「ぐるなび」などの大手が対象となっているもよう。
掲載店がサイト運営会社に年会費などを支払えば、サイト上の評価ポイントが上がるといった状況が懸念されているようだ。
同社では「有料サービスの有無が点数に影響することは一切ない」としているが、ビジネスモデルの先行きに不透明感も先行する形に。
(T:3141) ウエルシアHD 5940 +390急伸、年初来高値を更新している。
前日に上半期の決算を発表、営業利益は184億円で前年同期比22.4%増益となり、従来予想の164億円を大幅に上回る着地となっている。
10月薬価改定の影響などを背景にして、通期計画330億円、前期比13.6%増は据え置いているものの、上振れ期待が反映される展開になっている。
売上好調が収益増をけん引する形だが、売価適正化などによって原価低減なども進んでいる。
(T:2651) ローソン 5750 +240大幅反発。
前日に上半期の決算を発表、営業利益は368億円で前年同期比6.6%増益となった。
コンセンサス上振れだが、10月7日に上方修正を発表しており、決算数値にインパクトは限定的。
ただ、会社側が上振れの主因に挙げていた費用計上のずれ込み以外にも、連結子会社上振れの寄与などは大きいとの見方になり、通期コンセンサスの上振れにはつながっているもよう。
なお、本日決算説明会を開催。
(T:3093) トレファク 1236 -138急反落。
前日に上半期決算を発表、営業利益は3.8億円で前年同期比55.6%増と大幅増益になった。
従来予想の3億円も大きく上回る着地になっている。
主力業態の総合リユース業態、スタイル業態を中心に売上が好調に推移し、売上総利益率の改善や販管費率低減も進んだ。
ただ、第1四半期3.9億円の水準からはサプライズも乏しく、今回も通期予想は据え置かれていることで、当面の好材料出尽くし感が先行する形に。
(T:3543) コメダHD 2083 +50大幅反発。
前日に上半期決算を発表。
営業益は39.3億円で前年同期比6.4%増、第1四半期の同5.2%増に対して6-8月期も同7.6%増、8四半期連続での増益を達成した。
FC既存店向けの卸売収入などが堅調に推移した。
ちなみに、同日に発表された9月の同収入は伸び率が拡大する形にもなっている。
決算数値にサプライズはないが、堅調決算や通期上振れ期待の一段の高まりなどが刺激材料に。
(T:7513) コジマ 436 -41急落。
前日に19年8月期決算を発表。
営業益は64.3億円で前期比51.3%増、従来予想の63億円をやや上回った。
一方、20年8月期は52億円で同19.1%減と、一転して2ケタ減を見込む。
売上は順調に拡大するものの、ビックカメラ (T:3048)への役務提供に対する対価の増加を織り込んだ。
成長戦略ステージへの移行を契機に、役務等の価値や実態を適正に反映した費用を分担する契約を前日に締結した。
(T:4343) イオンファン 3160 +238急伸。
前日に上半期の決算を発表、営業利益は28.5億円で前年同期比0.1%増益となった。
従来予想の29.5億円は下回ったものの、第1四半期が大幅減益スタートであったことからも、あく抜け感につながっているとみられる。
収益性が高いメダル、プライズの好調で国内の粗利が改善していること、中国で進めているリデンプション導入店舗の売上が想定以上に拡大していることなどを評価の声も。