[22日 ロイター] - 米宅配便大手ユナイテッド・パーセル・サービス(UPS) (N:UPS)が22日発表した第3・四半期決算は市場予想を上回る増益となった。しかし、次期最高経営責任者(CEO)候補と目されていたジム・バーバー最高執行責任者(COO)が年末に退任するとのニュースが嫌気され、同社株は一時4%下落した。
第3・四半期の純利益は前年同期比16%増の17億5000万ドル(1株当たり2.01ドル)。特別項目を除く1株利益は2.07ドルと、リフィニティブのまとめたアナリスト予想の2.06ドルを上回った。
売上高は5%増の183億2000万ドル。
インターネット通販売上高が好調に推移していることを背景に、UPSの翌日配達航空便サービスの配送量は24%増加した。
また、配送網刷新に向けた大型投資が奏功し、荷物1個当たりコストは2.5%減少した。
ただ、米中貿易摩擦に端を発する影響への懸念はくすぶる。UPSの国際サービスの業績は総売上高の約20%、営業利益の約35%を占める。