本日のマザーズ指数は、日本市場が全面高商状となるなか5日続伸となった。
前日の米国市場は、米建機大手のキャタピラーが低調な決算ながらも、中国販売底入れの見通しを示したことから上昇したこともあり、主要指数はそろって上昇。
業績の底入れ期待を引き継いだことに加えて、対ドルでの為替の円安基調も寄与するかたちで日経平均は年初来高値を更新した。
こうした背景から個人投資家心理も一層改善し、マザーズ市場においても材料のある個別株の物色が盛んに見られた。
個別では、開発課題として取り組んでいた「ゼオライトナノ粒子の製造方法と粒径制御技術」が科学技術振興機構から成功と認定されたと発表してから昨日まで3日連続でストップ高を演じていた中村超硬 (T:6166)が本日も35%超のストップ高水準まで買われた。
また、外資証券により新規に最上位でのレーティングが開始されたサンバイオが9%超、連結子会社が米AT&Tの子会社との間で業務提携契約を締結したと昨日に発表したACCESS (T:4813)が8%超とそれぞれ大きく上伸した。
その他では、イノベーション (T:3970)、シルバーエッグ・テクノロジー (T:3961)、サーバーワークス (T:4434)、レアジョブ (T:6096)、ASJ (T:2351)、アイペット損害保険 (T:7323)などが値上がり率ランキングの上位となった。
一方、連日のストップ高からの利益確定売りが続いた霞ヶ関キャピタル (T:3498)が本日も9%超と大きく下げたほか、くふうカンパニー (T:4399)、トレンダーズ (T:6069)、ギフティ (T:4449)、and factory (T:7035)、Lib Work (T:1431)、ビープラッツ (T:4381)、フーバーブレイン (T:3927)などが値下がり率上位に並んだ。
また、本日マザーズ市場に新規上場したインティメート・マージャー (T:7072)は公開価格と同じ1900円の買い気配でスタートした後、結局値がつかず、気配値上限である4370円の買い気配のまま本日の上場初日を終えた。
なお、売買代金は概算で548.90億円。
騰落数は、値上がり154銘柄、値下がり126銘柄、変わらず15銘柄となった。