飯野海運 (T:9119)は10月31日、2020年3月期第2四半期(19年4月-9月)連結決算を発表した。
売上高が前年同期比7.1%増の449.49億円、営業利益が同66.4%減の11.11億円、経常利益が同76.0%減の7.83億円、親会社株主に帰属する四半期純利益が同91.4%減の3.99億円となった。
外航海運業の売上高は前年同期比7.2%増の344.65億円、営業損失は0.18億円(前年同期は11.07億円の利益)となった。
オイルタンカーは、支配船腹を長期契約に継続投入している。
ケミカルタンカーは、稼働の維持に努めた。
大型ガスキャリアは、LPGキャリアの一部が好市況の影響を享受した。
ドライバルクキャリアは、石炭専用船とチップ専用船が順調に稼働した。
内航・近海海運業の売上高は前年同期比0.8%増の45.86億円、営業利益は同51.4%減の2.28億円となった。
内航ガス輸送は、LPGの季節的要因による輸送量減少と石油化学ガス出荷プラントの定期修繕等による出荷量減少の影響を受けたが、中長期契約に基づく安定的な売上確保と効率配船の実施により、採算を維持した。
近海ガス輸送は、東南アジアの荷動きは軟調且つ市況下落の影響を受けたが、これまでの安全運航への評価もあり、安定した賃船料収入を維持することができた。
不動産業の売上高は前年同期比11.3%増の59.67億円、営業利益は同47.8%減の9.01億円となった。
賃貸ビルは、所有する飯野ビルディングが一部事務所テナントの移転に伴い、空室期間が生じて減益となったが、新規テナントの入居も既に開始され、収益は改善に向かっており、順次満室稼働となる見込みである。
その他の各所有ビルにおいては順調な稼働を維持した。
2020年3月期通期については、同日、連結業績予想の修正を発表した。
売上高が前期比4.9%増(前回予想比0.1%減)の890.00億円、営業利益が同22.6%減(同34.6%減)の37.00億円、経常利益が同31.9%減(同34.8%減)の32.00億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同40.2%減(同50.1%減)の28.00億円としている。