[東京 1日 ロイター] - 日産自動車 (T:7201)は1日、新たな執行体制と役員人事を発表した。社長兼最高経営責任者(CEO)への昇格が内定している内田誠専務執行役員(53)ら新経営陣の就任を12月1日付とした。就任を当初の期限より1カ月早め、経営改革と業績回復を急ぐ。軽部博最高財務責任者(CFO、63)や川口均副社長(66)らも退任する。60代中心だった経営陣の若返りをさらに進める。
当初、人事発令の時期は「遅くとも来年1月1日」を目指すとしていたが、1カ月前倒しする。新経営体制の発足に伴い、山内康裕氏(63)は社長兼CEO代行と最高執行責任者(COO)を退任するが、取締役は続ける。
内田氏のほか、三菱自動車 (T:7211)のアシュワニ・グプタCOO(49)が日産の代表執行役COOに、関潤専務執行役員(58)が執行役副COOに予定通りそれぞれ就任する。内田氏が業務執行全般、グプタ氏がものづくりや商品・企画関連などを統括。関氏は引き続き業績回復の責任者を務め、次世代モビリティなども担当する。
財務・経理担当のスティーブン・マー常務執行役(48)がCFOに昇格し、軽部CFOは退任。広報や渉外などを長く担当していた川口均副社長も退任する。IR担当の田川丈二常務執行役員(59)が専務執行役員に昇格し、川口氏の担当業務の一部だったグローバル渉外などを引き継ぐ。北米日産の社長を務めるホセ・ルイス・バルス専務執行役員(52)も執行役副社長に昇格する。
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