火曜日の米株式市場は米中協議進展の期待からダウ平均株価とナスダック総合指数は続伸し、連日で史上最高値を更新した。S&P500は小幅に下落した。ダウ平均は0.11%高の27492.63、S&P500は0.12%安の3074.62、ナスダック総合指数は0.02%高の8434.68。
フィナンシャルタイムズは米国が9月に課した追加関税の取り下げを検討していると報じた。米国側はアイオワ州で米中首脳会談の開催を検討しているとされ、第1フェーズの合意に向けた米中両国の交渉が佳境を迎えている。
また、ISM非製造業景況感指数が54.7と市場予想を上回ったことも株価を支えた。ただし、利益確定売りによって上値が重くなってきている。
ボーイング (NYSE:BA)は2%の上昇。カルホーン会長はCNBCのインタビューで、ミューレンバーグCEOへの信頼を示し、737MAXの運航停止中にボーナスを受け取ったことで批判されていたミューレンバーグCEOが、2019年のボーナスを辞退したことも明かした。737MAXが運航を停止していてもボーイングは年初から11%上昇している。
米中協議進展への期待は輸送量の増加を見込んだ輸送株の上昇も招いている。ダウ・ジョーンズ輸送株平均は日中最高値を更新したが、終値での最高値更新はならなかった。指数は1年で20.5%も上昇している。ロジスティクス大手のエクスペディターズ・インターナショナル (NASDAQ:EXPD)は3.82%の上昇、ジェットブルー・エアウェイズ (NASDAQ:JBLU)は年初来高値を更新、トラックメーカー大手のパッカー (NASDAQ:PCAR)は史上最高値を更新した。
米10年債利回りは月曜日の1.788%から1.855%に上昇した。ドル/円は109.17円と109円台で推移している。日経225先物は2万3350円、ドル/オフショア人民元は7.0012、ドル/ウォンは1,156.23となっている。
本日の日経平均株価は底堅く推移だろう。利益確定売りが米国株式市場の上値を抑えたように日経平均の上値も重くはなると思われる。ただ、ドル/円は109円台で推移しており、上昇基調が変わる状況でもない。本日は2万3200~2万3400円で推移すると予想する。