日経平均は大幅反落。
12日の米国市場でNYダウは横ばいとなった。
ただ、トランプ米大統領の講演を受けて米中協議進展への期待が薄れ、為替相場は朝方、1ドル=108円台後半とやや円高に振れており、本日の日経平均は80円安からスタート。
前日の後場に急動意を見せた反動に加え、香港株安なども重しとなり、前場の日経平均は23270.93円(前日比249.08円安)まで下落する場面があった。
後場に入るとやや下げ幅を縮めたが、パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の議会証言を見極めたいとの思惑などから戻りは鈍かった。
大引けの日経平均は前日比200.14円安の23319.87円となった。
東証1部の売買高は12億1532万株、売買代金は2兆1558億円だった。
業種別では、鉄鋼、石油・石炭製品、鉱業が下落率上位で、その他も全般軟調。
繊維製品と証券の2業種のみ上昇した。
東証1部の値下がり銘柄は全体の75%、対して値上がり銘柄は22%となった。
個別では、日経平均寄与度の大きいファーストリテ (T:9983)や、取引終了後に決算発表を予定していたリクルートHD (T:6098)が2%近い下落。
任天堂 (T:7974)なども軟調で、トヨタ自 (T:7203)は小幅に下落した。
業績予想を下方修正し、配当予想を未定とした日産自 (T:7201)は売り先行も下げ幅縮小。
今期業績見通しが市場の期待に届かなかったGMOPG (T:3769)は商いを伴って9%超下落し、JFE (T:5411)も決算を受けて下げが目立った。
また、ニチイ学館 (T:9792)やじげん (T:3679)が東証1部下落率上位に顔を出した。
一方、売買代金トップのソフトバンクG (T:9984)が小幅に上昇し、ソニー (T:6758)や武田薬はしっかり。
業績下方修正のSMC (T:6273)は悪材料出尽くし感から買い優勢で、底堅い決算が評価された富士フイルム (T:4901)は6%超上昇した。
また、システムサポート (T:4396)が東証1部上昇率トップとなり、オロ (T:3983)やネットマーケ (T:6175)はストップ高を付けた。