金曜日の米株式市場は主要3指数揃って上昇した。ダウ平均は0.39%高の27,875.62 、S&P500は0.22%高の3,110.29、ナスダック総合指数は0.16%高の8,519.89だった。
米中両首脳が合意に向けて前向きな発言をしたことが株価指数を押し上げた。22日に中国の習近平国家主席は米中合意をしたいと考えており、貿易戦争は避けたいと考えているが、必要なときには報復することを恐れてはいないと述べた。トランプ大統領は「香港人権法案」の署名を明言しておらず、「香港の住民を支持しなければならないが、習近平国家主席も支持している」と述べた。また米中合意について「非常に近い」と述べた。
注目の香港区議会選挙は、民主派が議席の3分の2を超える300議席を超える圧勝となった。投票率は7割を超える高さとなっている。
経済指標ではミシガン大学消費者信頼感指数が発表され、予想を上回る96.8、IHSマークイット発表の製造業購買担当者景気指数も市場予想を上回る51.6となった。
米10年債利回りは1.771%、ドル円は108.68円。日経225先物は2万3160円で終了している。ドルオフショア人民元は7.0426、ドルウォンは1,180.33。
本日の日経平均株価は米中首脳の合意への前向き発言を背景に堅調に推移するだろう。ただし、香港区議会選挙が民主派の圧勝で終わったことで、デモが過激になる懸念があり、上値追いを慎重にさせる可能性がある。金曜日には25日移動平均線で切り返すなど下値の堅さを見せており、2万3201円にある5日移動平均線を超えて終えられるかが注目される。本日は23050円から2万3250円で推移すると予想する。