米中両首脳が合意に向けて前向きな発言をしたことを受け、東京時間午前の米ドルインデックスは前日比0.28%高の98.175となっている。米10年債利回りは1.783%と上昇している。ドル円は108.77円。
22日に中国の習近平国家主席は米中合意をしたいと考えており、貿易戦争は避けたいと考えているが、必要なときには報復することを恐れてはいないと述べた。また、トランプ大統領は「香港人権法案」の署名を明言しておらず、「香港の住民を支持しなければならないが、習近平国家主席も支持している」と述べた。米中合意について「非常に近い」とも発言している。
注目の香港区議会選挙は、民主派が議席の4分の3を超えて350議席に達する圧勝となった。投票率は7割を超える高さとなっている。この香港の選挙結果が香港政府や中国の対応に変化を与えるのか、そしてデモが今後どうなるのかに注目が集まる。
アジア株式市場は概ね上昇してスタートしている。上海総合指数は0.05%高、香港ハンセン指数は1.53%高、韓国総合株価指数は1.20%高。株式市場の上昇を受け、ドルオフショア人民元は0.13%安、ドルウォンは0.35%安となっている。
米中合意への期待を背景に、日経平均株価は2万3316円と上昇している。25日騰落率は113.01まで下がり、過熱感も落ち着きを見せたこともあり、後場も引き続き堅調に推移するだろう。5日移動平均線を終値で超えて終了すれば、上昇トレンドの再開が意識される可能性がある。