[ロンドン 18日 ロイター] - イングランド銀行(英中央銀行)は18日、国内銀行および保険大手に対し、気候変動がもたらす事業への影響を評価する試験を2021年に初めて実施すると発表した。
結果は21年第2・四半期に公表される見込みだが、合否や企業名などは公表されない。
英中銀のカーニー総裁は声明で「気候変動はあらゆる金融資産の価値に影響を及ぼす」と述べた。
英中銀は、試験の目的について、気候変動がもたらす資産や事業モデルへの影響に耐えられるほど十分な資産を銀行や保険大手が保有しているか確認することではないとした。
公表されるのは集計結果のみだが、英中銀は各企業の試験結果を用い、低炭素社会への移行に伴うリスクなどを適切に管理しているかを確認するという。
試験の対象企業は、現行の年次ストレステストを受けている英国拠点の主要銀行や代表的な保険数社。
試験では、気候変動に対する世界的な目標達成に向けた対応が(1)早い、(2)遅い、(3)まったく行われていない、の3段階で評価される見込み。
試験の詳細は来年4月に発表される。 OLJPBUS Reuters Japan Online Report Business News 20191218T212608+0000