[マニラ 26日 ロイター] - クリスマスにかけてフィリピン中部を台風29号(ファンフォン)が直撃し、災害当局者が明らかにしたところによると26日までに少なくとも13人が死亡した。
台風は24日夜、時速120キロの最大風速と150キロの最大瞬間風速を伴ってフィリピンに上陸、豪雨と洪水で広範囲な建物の倒損壊が発生した。
上陸前には5万8000人超が避難し、フェリーの欠航で1万5000人超が港湾に足止めされた。また、航空便も多数が欠航した。
中部地域では複数の死者が報告されており、13歳の少年が感電死したほか、男性が自動車事故で死亡した。
台風は25日夜にフィリピンを離れ、南シナ海に抜けて西進した。
フィリピンには年平均20個の台風が上陸するが、近年は一段と勢力が強まっている。