[シュツットガルト(ドイツ) 29日 ロイター] - ドイツの自動車部品大手ロバート・ボッシュ (ROBG.UL)のフォルクマル・デナー最高経営責任者(CEO)は、新型コロナウイルスの感染拡大で世界のサプライチェーンに影響が出る可能性があると指摘した。
同社のサプライチェーンは中国に大きく依存している。
同CEOは28日にドイツのシュツットガルトで行った記者団との会合で「当然、懸念しているが、現時点の事実としては、当社の事業やサプライチェーンに混乱はみられない」と発言。
「状況を見守る必要がある。この状況が続けば、サプライチェーンに混乱が生じる。感染のピークが2月か3月まで続くという予想がある」と述べた。
ボッシュは、電気自動車用のパワーエレクトロニクス製品、電動モーター、変速機を中国で製造し、輸出している。
湖北省の武漢では、2つの工場でステアリング・システムやサーモテクノロジー製品を製造。従業員は約800人という。
同社の中国工場は現在、春節休暇で操業を停止している。春節休暇が2月3日まで延長されたが、同社の国際ビジネスが混乱することはないという。