米国債利回りが低下を続けている。世界景気に対する懸念を受け、28日の米10年物国債利回りは1年8か月ぶりの低水準となる約2.26%となった。
現在の米国債利回りを念頭に置き、市場は今後も利回りが低下することを見込んでいる。
今週発表される米中古住宅販売保留、製造業購買担当者指数(PMI)、 非製造業PMI、そして来週発表される失業率、非農業部門雇用者数増減に注目が集まる。
米国債への買いの動きは、これらの経済指標が軟調であるという市場の予想を示唆しているかもしれない。
加えて、29日の米10年国債利回りは2.234で、3カ月国債利回りの2.364を下回っている。
このような逆イールドは不況の到来を示唆することが多い。
2月、エコノミストのゲイリー・シリング氏は不況予想の記録を参照し、3分の2の確率で不況が訪れると予想した。
同氏は3月、不況シグナルが山積みになっていると指摘。4月には不況が確実に迫っていると述べた。
これらの予測について議論がなされる一方で、我々はトレードで活かすべきだろう。
先週、利回りは中期的な下降トレンドの中で新たな低水準を付け、さらなる低下を示唆している。
下図のiパス米国債10年ベア(NASDAQ:DTYS)ETFは米国債と逆連動であり、利回りと連動しているETFである。
チャートから見て取れるように、200日移動平均線をテストした後、下降トレンドの中でさらに下落した。
これ以前では、同ETFは2016年7月から続く上昇トレンドラインを下回っている。
この下放れは強い売り圧力を示しており、圧倒的に下落基調であることが分かる。
またRSIではヘッドアンドショルダーが完成する可能性がある。
トレード戦略
慎重なトレーダーは綾戻しで、前回ピークとなった18.88に到達するのを待とう。その後その水準が抵抗ラインとなることを確認し、大陰線が来るまで待つのが良い。
一般的なトレーダーは2018年10月以来から続く下降トレンドラインの17ドル付近まで値が戻るのを待とう。
積極的なトレーダーは、今すぐショートしてもいいだろう。
トレード例
- エントリー:17.00ドル
- 損切り:17.25ドル
- 損切り幅:0.25ドル
- 目標価格:16.00ドル
- 利確幅:1.00ドル
- リスクワードレシオ:1:4