[パリ 20日 ロイター] - 仏蘭航空大手エールフランスKLM (PA:AIRF)は20日、新型コロナウイルス流行に伴う中国便の運航停止が4月まで続くとの想定の下で、同月までに利益が1億5000万─2億ユーロ(1億6200万─2億1600万ドル)下押しされるとの見通しを示した。
同社のフレデリック・ガジェ最高財務責任者(CFO)は決算発表前に記者団に対し「長引けば影響はより大きくなるだろう」と述べた。
エールフランスKLMの株価は序盤の取引で3%下落した。
多くの航空会社と同様、エールフランスKLMは3月いっぱいまで中国本土便の運航を停止している。中国本土便は2019年のグループネットワークの5.5%を占めた。
売上高は19年第4・四半期が1.9%増、19年通年が3.7%増の271億8900万ユーロ。通年の営業利益は18.8%減の11億4100万ユーロ。燃料コストが響いた。今年の燃料コストは3億ユーロ減少する見込み。
同社独自のアナリスト予想中央値は、営業利益が11億ユーロ、売上高が273億8000万ユーロ。