日経平均は3日ぶり大幅反落。
5日の米国市場でNYダウは大幅反落し、969ドル安となった。
4日にはカリフォルニア州で非常事態宣言が出るなど、米国でも新型コロナウイルスの感染が広がり、経済や企業業績に悪影響を与えるとの懸念が強まった。
本日の日経平均も米株安の流れを引き継いで319円安からスタートすると、その後下げ幅を拡大。
円相場が一時1ドル=105円台後半まで上昇したことや、アジア株が総じて軟調だったことも重しとなり、後場には20613.91円(前日比715.21円安)まで下落する場面があった。
大引けの日経平均は前日比579.37円安の20749.75円となった。
終値としては昨年9月4日以来の安値水準となる。
東証1部の売買高は17億4964万株、売買代金は2兆8335億円だった。
業種別では、全33業種がマイナスとなり、鉄鋼、証券、非鉄金属が下落率上位だった。
東証1部の値下がり銘柄は全体の98%、対して値上がり銘柄は2%となった。
個別では、ソフトバンクG (T:9984)が6%の下落となったほか、トヨタ自 (T:7203)、ソニー (T:6758)、三菱UFJ (T:8306)など売買代金上位は軒並み軟調。
ただ、ファーストリテ (T:9983)は相対的に小幅な下げにとどまった。
前日に決算発表した銘柄では積水ハウス (T:1928)や日本ハウスHD (T:1873)が大きく売られ、ラクーンHD (T:3031)は東証1部下落率トップ。
直近上場のカーブスHD (T:7085)はストップ安水準で取引を終えた。
一方、売買代金上位では7&iHD (T:3382)が逆行高となり、6%近い上昇。
米社買収を断念すると報じられ、懸念が後退したようだ。
ウエルシアHD (T:3141)などのドラッグストア株や、キョーリンHD (T:4569)などの医薬品株の一角にも買いが入った。
また、ティーライフが東証1部上昇率トップとなった。