(ブルームバーグ): 9日の東京株式相場は大幅安となり、日経平均は1年2か月ぶりとなる2万円割れ。米国や欧州で新型ウイルスの感染者数が増え続けており金融市場はリスクオフ一色となっている。為替相場の円高と原油急落で世界景気に敏感な電機や機械などの輸出や素材、原油関連中心にほぼ全面安。
〈きょうのポイント〉
東海東京調査センターの平川昇二チーフグローバルストラテジストは、新型コロナウイルスの感染者増加がペースアップしていることから、「サプライチェーンへの悪影響や自宅待機などが続くことによる消費者信頼感の悪化が引き続き懸念される」と話していた。
急落している原油価格については、前回のボトムである1バレル=20ドル水準まで落ち込む可能性があり、そうなればデフレスパイラルとなり金利も低下すると同氏はみている。
- 東証33業種では電機、銀行、サービス、機械、精密機器、石油・石炭製品の下げが目立つ
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