[ニューヨーク/ワシントン 17日 ロイター] - 米連邦準備理事会(FRB)は17日、新型コロナウイルス危機によるクレジット市場の緊張緩和に向け、2008年の金融危機時に導入したコマーシャルペーパー・ファンディング・ファシリティー(CPFF)を再び導入すると発表した。
FRBは声明で「緊張下において円滑な市場の機能を確実にし、家計や企業、幅広い雇用を支える信用を供与する」と表明した。
CPFFの下では、FRBが発行体から直接CPを購入する。FRBは、CPFFによってCPの発行体に流動性が提供されるとした。
CP市場は様々な企業にとって短期資金の調達源となっているが、流動性がここ数週間で枯渇していた。
金融危機時に、FRBはCPFFを通じ計7380億ドルのCPを購入した。
米財務省は同日、CPFFの導入を承認。ムニューシン財務長官は声明で、財務省の為替安定化基金(ESF)からCPFFに100億ドルの資金を提供するとした。
FRBは15日には、米経済を刺激し金融市場の流動性を確実にするため、フェデラルファンド(FF)金利の誘導目標を100ベーシスポイント(bp)引き下げ、0─0.25%としたほか、今後数週間にバランスシートを少なくとも7000億ドル拡大すると表明した。
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