［２７日 ロイター］ - 中国株式市場は反発。この日発表された１─２月の工業部門企業利益が少なくとも１０年ぶりの大幅減となり、追加景気対策期待が高まった。
週間では上海総合指数が１％高、ＣＳＩ３００は１．６％高で３週間ぶりの上昇となった。
香港市場も反発。週間ではハンセン指数が３％高、Ｈ株指数は４．２％上昇。本土市場と同様、週間では３週間ぶりにプラスとなった。
ソウル株式市場は上昇して引けた。週間ベースでは１１年超ぶりの大幅高を記録。新型コロナウイルスの影響に対する追加景気刺激策への期待感で投資家心理が改善した。
総合株価指数（ＫＯＳＰＩ）は今週は９．６８％上昇し、２００８年１０月下旬以来の大幅高となった。前週までの２週間で２３．２４％下落していた。
韓国の金融規制当局は計画していた社債購入を来月２日に始めると発表した。
シドニー株式市場は大幅反落して引けた。新型コロナウイルスの感染拡大を食い止めるための厳しい隔離措置で、景気刺激策が打ち出されたにもかかわらず経済的影響への懸念が高まった。週間ではわずかに上昇となった。
Ｓ＆Ｐ／ＡＳＸ２００指数は今週は０．５％高。前日までの３日間で上昇した分の大半を今日の下落で失う形となった。先月２０日に付けた高値から３３％近く下落している。
ＡＮＺリサーチはリポートで、「失業者の増加は政府政策や閉鎖が一時的と見込まれるおかげで幾分和らいだが、少なくとも一定期間、相当数の雇用が失われることは避けられない」と述べ、失業率は２０２１年末までに約７％になると予想した。
金融株指数 (AXFJ)は５．８％安で４大銀行も全て下落した。エネルギー株指数 (AXEJ)は５％超下落。
(リフィニティブデータに基づく値です。前日比が一致しない場合があります) OLJPBUS Reuters Japan Online Report Business News 20200327T105849+0000