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EUや中国など、WTO貿易紛争処理の暫定枠組みで合意

発行済 2020-03-28 04:08
更新済 2020-03-28 04:09
© Reuters.

[ブリュッセル 27日 ロイター] - 欧州連合(EU)と中国、その他14カ国・地域の世界貿易機関(WTO)加盟国は27日、貿易紛争処理の暫定的な枠組みで合意した。WTOは紛争処理の最終審に当たる上級委員会のメンバーが米国の反対で補充ができない状況で機能不全に陥っている。

米国は2年以上にわたり、上級委員会メンバーの後任の選任を拒否してきた。3人の委員のうち2人の任期が昨年12月に切れ、上級委は審議ができなくなった。

第一審に当たる紛争処理小委員会(パネル)はこれまで通り審議するが、上訴ができない状態だ。

暫定的な枠組みの下、向こう3カ月の間に10人の調停委員が選ばれる。10人のうち3人が上訴案件を審議する。

欧州委員会は、合意国間で上級委員会が再び機能するまでWTOの二審制を維持することで意見が一致したと述べた。

ホーガン欧州委員(通商担当)は「上級委員会が一時的に機能不全となっていることから取った応急処置だ」と話した。上級委員会を復活させることが優先事項だと付け加えた。

EUはこれまでに、ノルウェーとカナダとともに上訴案件を処理できる仕組みを導入した。参加したほかの国・地域は、オーストラリア、ブラジル、チリ、中国、コロンビア、コスタリカ、グアテマラ、香港、メキシコ、ニュージーランド、シンガポール、スイスとウルグアイ。

ホーガン氏は他の国も歓迎すると話した。

1月の段階では暫定枠組みに前向きだった韓国とパナマは参加していない。 OLJPBUS Reuters Japan Online Report Business News 20200327T190655+0000

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