[リスボン 27日 ロイター] - ポルトガルのコスタ首相は27日、新型コロナウイルス感染拡大抑制のためのロックダウン(封鎖)を近く緩和する可能性があると明らかにした。ただ、医療用防具の広範囲な使用が不可欠であり、状況が悪化すれば再強化も否定しないと述べた。
同国では、数百の織物工場が防具生産に向け設備を再整備している。首相は、その一つで週に10万枚超のマスクを生産するペトラテックス社の施設を視察。業界が規制の緩和を支えていると称賛した。公共輸送機関や学校など一定の場ではマスク着用が義務付けられる公算が大きいとした。
首相は、「(規制レベルを)1段階引き下げる可能性があるが、平常に戻るのは1年または1年半後にワクチンができたときだ。それまでは、消毒液やマスクを使用しての活動再開となる。業界による大量生産は公衆の安全に不可欠な活動だ」と述べた。
ポルトガルでこれまでに確認された感染者は2万4027人、死者は928人。