15日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。
■株式見通し:ショートカバー誘うも買い一巡後はこう着感が強まりやすいところ■前場の注目材料:KDDI、20/3営業利益1.1%増 1兆252億円、21/3予想0.5%増■AGC、米で臨床試験進行が承認、製造受託の治療薬候補■ショートカバー誘うも買い一巡後はこう着感が強まりやすいところ15日の日本株市場は、米株高の流れを受けて、底堅い値動きが意識されそうだ。
14日の米国市場では、NYダウが377ドル高と反発。
週次新規失業保険申請件数が予想を上回り、過去8週間で3600万件に達したことが嫌気されて売りが先行した。
しかしながら、追加救済策や各州での経済活動再開への期待感から上昇に転じ、引けにかけて上昇幅を拡大した。
シカゴ日経225先物清算値は大阪比280円高の20060円。
円相場は1ドル107円20銭台で推移している。
シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、買い先行で始まろう。
昨日は日経平均の2万円割れから下げが加速する格好となったが、短期筋の売り仕掛け的な動きと考えられ、ショートカバーを誘う流れが意識されやすいところである。
ただし、心理的な節目の2万円をいったん割り込んでいることもあり、2万円接近の局面においては戻り待ちの売りも意識されやすいところ。
また、決算発表のピークを迎えているほか、週末要因と相俟って様子見姿勢も強まりやすいところである。
オーバーウィークのポジションは取りづらいこともあり、買い一巡後はこう着感が強まりやすいところである。
とはいえ、いったん割り込んだ2万円を即日回復しているようであれば、センチメントは改善に向かいやすい。
2万円を割り込んだら、買い、といったセンチメントに向かうようであれば、押し目買い意欲も高まるだろう。
決算については、今期未定としている企業が多く、織り込まれているところではあるが、アク抜けを意識した買いが入るといった動きまでは出てきていない。
リバランスの流れから買い戻しは意識されようが、底打ちからの積極的な買いは期待しづらいところ。
そのため、好決算の銘柄のほか、業績不安の低い銘柄などに値幅取り狙いの資金が集中しやすいだろう。
■KDDI、20/3営業利益1.1%増 1兆252億円、21/3予想0.5%増KDDI (T:9433)が発表した2020年3月期の連結決算は、売上高が前期比3.1%増の5兆2372億円、営業利益が1.1%増の1兆252億円、純利益は3.6%増の6397億円だった。
2021年3月期については、売上高は前期比で微増の5兆2500億円、営業利益も微増の1兆300億円となる見通し。
新型コロナウイルス感染症による影響は現時点で把握可能な情報に基づいて反映した。
■前場の注目材料・NYダウは上昇(23625.34、+377.37)・ナスダック総合指数は上昇(8943.72、+80.55)・シカゴ日経225先物は上昇(20060、大阪比+280)・1ドル107円20-30銭・SOX指数は上昇(1739.05、+47.48)・VIX指数は低下(32.61、-2.67)・米原油先物は上昇(27.56、+2.27)・米長期金利は低下・日銀のETF購入・新型コロナウイルス治療薬開発・経済活動再開・日米欧の大型財政出動・株安局面での自社株買い・7-9月期の業績回復期待・タカラバイオ (T:4974)25年度に開発費70億円、試薬・遺伝子医療に重点・AGC (T:5201)米で臨床試験進行が承認、製造受託の治療薬候補・ニッケ (T:3201)フジコーと資本業務提携・KDDI (T:9433)10月にUQ統合、一体運営で競争力強化・NEC (T:6701)マスク着用でも本人特定、顔・虹彩認証を統合・住友電工 (T:5802)SiC単結晶基板開発、デバイスまで一貫生産・ユニチカ (T:3103)中計、高分子など高付加価値品を強化☆前場のイベントスケジュール・11:00 中・4月鉱工業生産指数(前年比予想:+1.5%、3月:-1.1%)・11:00 中・4月小売売上高(前年比予想:-6.0%、3月:-15.8%)
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