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東証続落、朝安後は戻り歩調 米株先物が支えに

発行済 2020-06-12 15:53
更新済 2020-06-12 15:54
© Reuters. 東証続落、朝安後は戻り歩調 米株先物が支えに

[東京 12日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は続落した。前日の米国株が大幅に下落したことや、外為市場でドル安/円高が進行したことが嫌気され、朝方から売りが先行。きょう算出された先物・オプション6月限SQ(特別清算指数)に絡んだ売り注文も加わり、下げ幅を一時600円超に拡大させた。その後、時間外取引の米株先物が堅調に推移したことで不安心理が後退、戻り歩調となった。

日経平均は大幅続落で寄り付いた後、下げ幅を拡大して一時2万1786円93銭まで下落した。その後、押し目買いに下値を支えられながらも戻りは慎重という動きとなり、2万2000円を挟んで一進一退となった。

前引け前、SQ算出後に付けた高値を更新すると戻りに弾みがつき、後場は一時122円61銭安の2万2350円30銭となった。その後、大引けにかけて2万2200円台を中心にもみあった。

市場からは「テクニカルで中長期的なトレンドを示す200日移動平均線を割らずに切り返した。海外勢が買い越しに転じた需給面などを考慮すれば、短期的な調整で済む可能性もある」(岡三オンライン証券のチーフストラテジスト、伊藤嘉洋氏)との指摘もあった。

TOPIXは4日続落。東証33業種では、その他製品を除く32業種が値下がり。値下がり率上位には、鉱業、倉庫・運輸関連、金属製品、非鉄金属、ガラス・土石製品などが入った。

個別ではラクスル (T:4384)が大幅反発。11日、2020年7月期の業績予想で赤字幅が縮小する見通しを示したことが好感された。ペプチドリーム (T:4587)は後場急伸。ランチタイム中、米製薬大手メルク・アンド・カンパニー (N:MRK)と共同で新型コロナウイルス感染症治療薬の研究開発を行うと発表したことが買い材料となった。

東証1部の騰落数は、値上がり241銘柄に対し、値下がりが1899銘柄、変わらずが29銘柄だった。

日経平均 (N225)

終値      22305.48 -167.43

寄り付き    22082.12

安値/高値   21786.93─22350.30

TOPIX (TOPX)

終値       1570.68 -18.24

寄り付き     1560.74

安値/高値    1540.98─1574.57

 

東証出来高(万株) 190416

東証売買代金(億円) 33246.81

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