[19日 ロイター] - JPモルガンは、米国と中国の自動車市場が堅調に回復しており、最近のデータは米自動車業界が「V字回復」の途上にあることを示しているとの認識を示した。
2020年の米自動車販売(季節調整後)見通しは年率1450万台とし、従来の1350万台から上方修正した。
米自動車勢ではフォード・モーター (N:F)よりもゼネラル・モーターズ(GM) (N:GM)を選好するとした。速いペースで回復を遂げる北米や中国市場にGMのエクスポージャーが大きいことを理由に挙げた。
電気自動車(EV)のテスラ (O:TSLA)については、JPモルガンがカバーする自動車銘柄で最も過剰評価されていると指摘した。
伊高級スポーツカーメーカーのフェラーリ (MI:RACE)は、長引く景気低迷の中、優位に立っているようにみえるとしつつも、バリュエーションの比較を踏まえ、様子見を続けるとした。
フィッチもこの日、米自動車販売が当初の予想ほど減少していないと指摘。ゴールドマン・サックスは先週、今年の世界自動車販売見通しを上方修正した。