[ワシントン 29日 ロイター] - 米国家経済会議(NEC)のカドロー委員長は29日、新型コロナウイルス流行で休止状態にあった経済活動の再開に向けた動きが一部で困難に直面しているものの、米経済は引き続き「V字回復」の軌道に乗っているようにみえると語った。また、政権として雇用促進策を支持する可能性があるとした。
カドロー氏はCNBCに対し「現時点で状況は非常に良好のようで、米経済はV字回復に向かっている」と語った。同時に「状況が変わる可能性はあるため、注視している」とした。
また、雇用拡大の促進が政権の主要な目標だとし、議会が追加経済対策を検討する中、再雇用に伴うボーナスの制度を政権として支持する可能性が高いと述べた。
再雇用ボーナスは、7月末で終了する週600ドルの失業保険加算に代わる措置となる。
カドロー氏は、議会が失業保険への加算を延長すれば、企業は労働者の関心を引くのが困難になるとの見方が出ていると指摘。「われわれの主たる目標は、国民の再雇用を促すことだ」とし、「再雇用に手当を付けて、職場復帰を促したい」と述べた。
その上で、政権としての方針は最終決定していないとした。
カドロー氏は、年内に対面形式での主要7カ国首脳会議(G7サミット)が開催されると想定しているとも述べた。
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