[北京 17日 ロイター] - 独自動車大手フォルクスワーゲン(VW) (DE:VOWG_p)は17日、2020年の中国での自動車販売台数が1桁の減少率になるとの見通しを明らかにした。新型スポーツ用多目的車(SUV)と高級車が下支えするとしている。
1─6月の販売台数は159万台と前年同期比17%減少した。2019年は上半期が192万台、通年では423万台だった。
VWの中国部門トップ、シュテファン・べレンシュタイン氏は記者会見で、下期の販売台数は前年同期並みとの見通しを示した。ただ新型コロナウイルスの感染第2波を巡る不確実性が存在すると述べた。
今年の中国市場全体での「新エネルギー車」の販売台数は100万台に達すると予想した。新エネルギー車には電気自動車(EV)やプラグインハイブリッド車(PHV)燃料電池車(FCV)などが含まれる。
VWは中国での提携相手である安徽江淮汽車集団(JAC) (SS:600418)と国軒高科 (SZ:002074)に合わせて21億ユーロ(23億9000万ドル)投資する方針を示した。
べレンシュタイン氏は2025年までに電気自動車用プラットフォーム「MEB」を採用したモデルを中国で15種類、異なるブランドで展開すると述べた。