[10日 ロイター] - 米マクドナルド (N:MCD)は10日、昨年解任したスティーブ・イースターブルック前最高経営責任者(CEO)を提訴したと明らかにした。従業員との性的関係を巡り虚偽の説明を行っていたとし、数千万ドルと見られる退職金などの返還を求める。
イースターブルック氏は昨年11月、従業員と合意に基づく非身体的な関係を持ったとして、解任された。従業員と関係を持つことはマクドナルドの行動規範に違反する。
ところが、イースターブルック氏が実際には退任前の1年間に少なくとも従業員3人と性的関係を持っていたとする情報が浮上したことを受け、マクドナルドは先月、調査を再開。同氏の「沈黙と虚偽」を踏まえ、退職金を受け取る資格はないと主張した。
調査機関の試算によると、イースターブルック氏の退職金は4180万ドル相当。
マクドナルドの現CEO、ケンプチンスキー氏は社員宛てのメモで、イースターブルック氏の行動はマクドナルドの価値観から大きく逸脱していたとし、同社の価値観にそぐわないいかなる行動も容認しないと言明した。