[ベルリン 16日 ロイター] - 日用品大手ユニリーバ (L:ULVR)傘下の独食品会社クノールは、人気商品「Zigeuner(ジプシー)ソース」の名称を「ハンガリー風パプリカソース」に変更すると明らかにした。名称が侮辱的との抗議を受けたもの。
一連の反人種差別の動きに伴い、ほかにもアイスクリームの「エスキモーパイ」やパンケーキミックスの「ジェミマおばさん」など、商品名変更の波が生まれている。
ユニリーバも6月、「フェア」など美白に関する単語を商品名から削除するなどの措置を取っている。
独ウエルト紙日曜版によると、ドイツのロマ団体代表はこの動きを評価しつつも、サッカー場で「ジプシー」や「ユダヤ人」などの歓声が上がるなど昨今の人種差別機運の高まりに懸念を示した。