[東京 3日 ロイター] - ヘルスケアとIT(情報技術)を融合したヘルステック分野の米スタートアップ企業バイオフォーミスは3日、ソフトバンクグループ<9984.>の巨額投資ファンド第2弾「ビジョン・ファンド2」が主導する資金調達ラウンドで、1億ドルを調達したと発表した。
米ボストンに拠点を置くバイオフォーミスは、ウエアラブル型バイオセンサーを駆使して患者の健康状態の変化を遠隔監視する技術を手掛ける。シンガポールで新型コロナウイルス感染症患者の状態を監視するプログラムを展開している。
新型コロナのパンデミック(世界的大流行)で国家の医療制度が圧迫される中、治療の自動化や遠隔化を可能にする技術への関心が高まっている。
外部からの出資者呼び込みに苦戦するソフトバンクグループは、この分野にビジョン・ファンド2を通じて自らの資金を投じている。
ビジョン・ファンド2は6月末時点で、スタートアップ企業7社に21億ドルを投資しており、処方薬配送の米アルト・ファーマシーや医療診断サービスを手掛ける米カリウスの株式を取得している。