[ロンドン 3日 ロイター] - イングランド銀行(英中央銀行)のベイリー総裁は3日、「ステーブルコイン」などの暗号資産(仮想通貨)への対応で金融規制当局が後手に回ることがあってはならないとの考えを示した。
ベイリー総裁はブルッキングス研究所向けの講演で「ステーブルコインが決済手段として幅広く利用されるようになる場合、現在利用されている他の決済手段や資金送金手段と同等の基準が設定される必要がある」と指摘。ステーブルコインの台頭を踏まえ、必要に応じて現行の規制基準を見直す必要があるとし、20カ国・地域(G20)に対応を呼び掛けた。
その上で、英国で導入された英ポンドにペッグ(連動)するステーブルコインに対しては銀行と同様の規制が適用される必要があるほか、こうしたステーブルコインの発行体は英国に本拠を置いている必要があると述べた。
米フェイスブック (O:FB)は2019年、仮想通貨「リブラ」の導入計画を発表。ジュネーブに本拠を置く「リブラ・アソシエーション」は今年4月、ユーロのほか米ドルや英ポンドなどにペッグされる仮想通貨を発行する計画を明らかにした。