[北京 10日 ロイター] - 中国汽車工業協会(CAAM)が集計した8月の国内自動車販売台数は5カ月連続の増加となった。電気自動車(EV)などの新エネルギー車(NEV)も2カ月連続で増加した。
EV、プラグインハイブリッド車、燃料電池車を含むNEVの8月の販売台数は前年比26%増の10万9000台。CAAMの幹部は、地方の販促イベントや地方政府の支援がNEV販売増に寄与したと説明した。
CAAMは、今年のNEV販売は前年を11%下回る110万台になるとの予想を示した。
中国政府は環境対策の一環でエコカーを推進しており、内外のEVメーカーは中国の生産体制を強化している。
LMCオートモーティブのアナリスト、アラン・カン氏は「GMの中国合弁が出した新モデルやテスラのモデル3の売れ行きが良く、8月は新車効果がみられた。上海蔚来汽車(NIO) (N:NIO)や小鵬 (N:XPEV)のような新興EVメーカーの販売も安定していた」と述べ、NEVの販売は今後数カ月、8月の水準を維持するとの見方を示した。
8月の国内自動車販売台数は219万台で前年比11.6%増加。コロナ禍による落ち込みから回復基調を維持した。
1─8月の販売は1455万台で、前年同期を9.7%下回った。
中国自動車市場の約4分の1を占めるトラックなどの商用車の8月の販売は41.6%増加。政府のインフラ投資のほか、排ガス規制強化を受けた買い替え需要が押し上げた。
乗用車販売は6%増加した。
メーカー別では、吉利汽車 (HK:0175)やトヨタ (T:7203)で販売が増加する一方、日産自動車 (T:7201)や米ゼネラル・モーターズ(GM) (N:GM)の中国合弁は減少した。 OLJPBUS Reuters Japan Online Report Business News 20200910T084644+0000