[北京 12日 ロイター] - 米自動車大手ゼネラル・モーターズ(GM) (N:GM)は12日、第3・四半期の中国販売台数が前年同期比12%増の77万1400台になったと発表した。四半期ベースでのプラスは2年ぶり。
第2・四半期は5%減だった。
GMは上海汽車集団(SAIC) (SS:600104)との間で上海に合弁会社を保有。「ビュイック」、「シボレー」、「キャデラック」を生産する。また、SAIC、広西汽車集団との合弁会社「上汽通用五菱汽車(SGMW)」も展開。実用本位のミニバンを生産しているほか、ハイエンドな自動車の生産も開始している。
第3・四半期はビュイックが26%増、シボレーが20%減、高級ブランドのキャデラックが28%増だった。
実用本位ブランド「五菱」の販売は26%増加したが、大衆市場向け「宝駿」ブランドは19%減少した。
GMは海外メーカーとして、中国では独フォルクスワーゲン (DE:VOWG_p)に次ぐ存在。市場が飽和状態にあるほか、景気減速により中国販売は苦戦していた。
8月には、中国での電気自動車(EV)ラインナップを拡充し、今後5年に投入する車両の40%以上をEVにする計画を発表。価格が2万8800元(4200ドル)からとなっている小型2ドアEV「五菱宏光MINI EV」は8月の中国ベストセラーEVとなった。[nL4N2FL36F]
GMの2019年販売台数は前年比15%減の309万台。18年は365万台、17年は404万台だった。