(15時30分現在)
S&P500先物 3,522.12(-21.88)
ナスダック100先物 11,728.00(-92.50)
グローベックス米株式先物市場でS&P500先物、ナスダック100先物は軟調、NYダウ先物は180ドル安。NY原油先物(WTI)は失速し、今晩の米株式市場は売り先行となりそうだ。
9日の取引で主要3指数は高安まちまち。ナスダックは1%超下げたが、ダウは800ドル超高となり29000ドル台を回復した。米大統領選の集計を受けバイデン民主党候補が週末に勝利宣言し、投資家心理の大幅改善で序盤から買いが先行。また、新型コロナウイルスのまん延が深刻化するなか、ワクチンの実用化への思惑で買い安心感が広がった。同時に、これまでコロナによる需要増を収益につなげてきたハイテクが売られ、IT偏重の地合いは和らいだ。
本日は買い一服の見通し。前日のダウ急反発の反動により、売り先行の見通し。本日発表された中国のインフレ指標が予想外に悪化し、回復鈍化への懸念も売りを支援しよう。ただ、大統領選の通過で不透明感が払しょくされ、リスク選好ムードは目先も継続。また、ワクチン開発期待で、指数の下げは限定的となりそうだ。一方、連邦準備制度理事会(FRB)当局者による講演や討論会が予定され、緩和的な金融政策のスタンスが示されれば買いを誘発する要因となろう。
《TY》