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エルテス Research Memo(6):2021年2月期の通期予想を据え置き、下期も積極的な先行投資を実施する方針

発行済 2020-11-16 15:16
更新済 2020-11-16 15:21
© Reuters. エルテス Research Memo(6):2021年2月期の通期予想を据え置き、下期も積極的な先行投資を実施する方針

■業績見通し2021年2月期の連結業績についてエルテス (T:3967)は、修正予想(2020年7月14日公表)を据え置き、売上高を前期比13.4%減の1,700百万円、営業損失を350百万円、経常損失を370百万円、親会社株主に帰属する当期純損失を400百万円としている。

通期でも減収減益(各段階損益で損失計上)となる見通しである。

通期業績予想の達成には、下期の売上高797百万円以上、営業損失201百万円以下が必須となる。

もっとも、売上高予想は、コロナ禍による影響(顧客数・契約数の減少)が下期も継続することを想定しており、明らかに保守的な水準と言える。

一方、損益面では、コロナ禍による新たな事業機会を逃さないための先行投資を増やす方針であり、上期よりも損失幅がさらに拡大する計画となっている。

また、「その他事業」については、新たな収益の柱となるサービスの開発・伸長に注力する方針である。

弊社でも、コロナ禍の影響による顧客数・契約数の減少傾向に歯止めが掛かっているうえ、新サービスの立ち上げにより、新たに発生した需要の取り込みにも期待ができることから、売上高予想の達成は十分可能であり、上振れの可能性にも注意が必要であると判断している。

一方、損益面については、将来を見据えた先行投資の掛け方次第であり、政策的判断によるところが大きい。

同社は現在の外部環境を事業拡大に向けたチャンスと捉えていることから、積極的な先行投資を継続する可能性が高いと見ている。

したがって、注目すべきは、先行投資の中身とその期待される効果をはじめ、新サービスの立ち上げが顧客層の拡がりや顧客単価の向上などを通じて、今後の事業展開や成長スピードにどのような影響をもたらしていくのかにあると言える。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 柴田郁夫)

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