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Iスペース Research Memo(2):インターネット広告事業とメディア運営事業を展開

発行済 2020-12-14 15:02
更新済 2020-12-14 15:21
© Reuters.  Iスペース Research Memo(2):インターネット広告事業とメディア運営事業を展開

■事業概要インタースペース (T:2122)は1999年にインターネット広告事業を主目的として設立され、現在はアフィリエイト広告を中心とするインターネット広告事業とメディア運営事業の2つの事業を展開している。

2020年9月期の事業セグメント別売上構成比では、インターネット広告事業が全体の93.8%を占める収益柱となっているが、今後はメディア運営事業についても強化し、将来的には営業利益でインターネット広告事業と並ぶ水準まで拡大していくことを目指している。

グループ連結子会社は2020年9月期時点で11社となっている。

主要子会社には、2018年4月に分社化した(株)ストアフロント(リアルアフィリエイトサービスを主に展開)や、2018年1月に子会社化した4MEEE(株)(20代の女性をターゲットとした「4MEEE」や、感度の高い主婦・ママ層をターゲットとした「4yuuu!」等のメディアサービスを運営)、2020年4月に子会社化したユナイトプロジェクト(学習塾ポータルサイト「塾シル」の運営)のほか、海外でインターネット広告事業を展開する4社(インドネシア、タイ、シンガポール、マレーシア)がある。

その他、ベトナムに現地企業との合弁で設立した持分法適用関連会社1社(出資比率49%)がある。

1. インターネット広告事業インターネット広告事業では、アフィリエイト広告を中心にリスティング広告なども取り扱っている。

売上高の9割強はアフィリエイト広告による収入で、アフィリエイト運営事業者の中で大手の一角を占めている。

競合としては、ファンコミュニケーションズ (T:2461)のほかアドウェイズ (T:2489)、バリューコマース (T:2491)、レントラックス (T:6045)などがある。

アフィリエイト広告とは成果報酬型のインターネット広告のことで、商品購入や資料請求などの最終成果の発生に応じて、広告主が広告を掲載したWebサイト(パートナーサイト)やメールマガジンなどの運営者に対価を支払う形態の広告を指す。

広告主からこれら広告掲載者に至るまでの中間段階として、アフィリエイトプログラムを提供する同社のような運営業者(アフィリエイトサービスプロバイダー)が介在することになる。

同社は広告主から得られる広告料を売上高として計上し、そのうちパートナーが受け取る報酬額を支払成果報酬として売上原価に計上している。

粗利益率はおよそ20~30%の水準となっている。

アフィリエイトプログラムとは、広告掲載者が自身のWebサイトに広告を掲載するためのツールであり、使い勝手の良いツールが各運営業者から提供されている。

同社は2001年に「アクセストレード」を開発し、2020年9月末時点で登録パートナー数は約119万サイト、取扱広告プログラム数としては約1.4万件となっている。

特に、海外パートナー数が約56万サイトと、2019年以降急速に増加している。

東南アジア各国においてオンラインビジネスが拡大するなか、アフィリエイトサービスも普及が進みはじめていることがうかがえる。

また、同事業売上高の1割弱はSFAで占められる。

主に携帯電話販売店にてサービス提供を行っているもので、携帯電話の購入者に対して広告主が提供するコンテンツアプリやサービスをショップ店員が勧め、ダウンロードやサービスを開始した段階で成果報酬がショップ側に発生する仕組みとなる。

このため、SFAの売上高に関しては、携帯電話の販売動向と相関性が高くなる。

店員が直接顧客に商品・サービスを提案するため、広告主にとっては費用対効果の高い広告サービスとなる。

携帯電話ショップの契約店舗数は約1万店舗と業界トップクラスのネットワークを形成しており、競合としてはエムティーアイ (T:9438)がある。

直近では収益基盤の安定化を図るため、月額課金型の商材を主に展開しており、2020年9月期は同事業に占める月額課金型の比率が67%まで上昇している(前期は24%)。

そのほか、不動産販売代理店など新規販路の開拓にも取り組んでいる。

なお、SFAの粗利益率は15~25%と、アフィリエイトサービスよりも若干低い水準となっている。

2. メディア運営事業メディア運営事業では、コンテンツ型メディア並びに比較・検討型メディアの運営を行っており、同事業の粗利益率については30%以上と収益性の高い事業となっている。

なお、従来スマートフォン用ゲームコンテンツの開発・運営を行なっていたが、同事業については2020年8月に事業売却している。

主力はコンテンツ型メディアで、なかでもママ向けコミュニティサイト「ママスタ」は、月間平均利用ユーザー数で971万人:2020年9月期第4四半期)と同領域では業界最大級のメディアとなっている。

ブランド認知向上を目的とした広告収益モデルとなり、同メディアに掲載するディスプレイ広告やタイアップ広告が収入源となる。

業界特化型のメディアであり、クライアント企業も対象ユーザーへのリーチが図りやすいこと、月間利用者数が多いことなどから、広告単価の水準は一般的なポータルサイトよりも高くなっている。

そのほかコンテンツ型のメディアとしては、女性向けトレンドメディア「4MEEE」や恋愛Webマガジン「KOIMEMO」、ペットメディア「mofmo」などがある。

また、(株)セブン&アイ出版から運営受託していたヨガ&ビューティオンラインニュースメディア「ヨガジャーナルオンライン」、ファッション・ライフスタイル情報メディア「saita」についても、相手先の出版事業撤退に伴い2020年9月期第2四半期より自社運営に移行している。

一方、比較・検討型メディアは、同サイトに情報を掲載するクライアント企業に対して、見込み顧客を送客することで収益を獲得する成果報酬型のビジネスモデルとなる。

「塾シル」のほか、子会社の(株)TAG STUDIOで「派遣サーチ」「転職ファインダー」(人材サービス会社の比較・検索サイト)、「ベストレ」(パーソナルジム・パーソナルトレーナーの比較・検索サイト)などを運営している。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)

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