■アイエックス・ナレッジ (T:9753)の市場環境国内IT市場は堅調な成長を続けている。
ハードウェア、ソフトウェア、サービス含むIT市場規模は、今後も2~3%前後の安定成長が続くと予想されている。
今後の成長ドライバーと期待されるのが、製造業などではデジタルトランスフォーメーション(DX)に対するIT投資案件、金融業では「FinTech」を活用したサービス、通信関連では5G(第5世代移動通信システム)関連である。
情報セキュリティ等に対するニーズの増大やビッグデータ、IoT等の新しい技術やサービスの登場も、市場拡大を後押しする可能性が高い。
拡大する市場や多様化するニーズの中、IT人材の需要は高まる一方で、国内の人材供給力が低下することから、IT人材不足はより一層深刻化する可能性が高い。
みずほ情報総研(経済産業省委託事業)の「IT人材需給に関する調査」によると、2018年時点で約22万人のIT人材が不足しているが、今後IT人材の供給能力が伸び悩むなか、ITニーズの拡大によりIT市場は拡大を続けるため、IT人材不足は一段と深刻化し、2030年には約45万人まで人材の不足規模が拡大すると予想される。
同社のビジネスモデルは「IT人材の供給」の側面もあり、今後も同社への期待は高まることが見込まれる。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 角田秀夫)