[26日 ロイター] - 米製薬イーライリリーは26日、新型コロナウイルス療法の後期臨床試験の初期データから、抗体薬2種類の併用によって入院と死亡のリスクが70%低下したことが分かったと発表した。
イーライリリーは、被験者1000人超に対する同社の抗体薬「バムラニビマブ」と「エテセビマブ」の併用試験で主要目標を達成したとし、これら2種類の抗体薬併用が新型コロナ治療の有効性を示す臨床的証拠を補完することを望むとした。
バムラニビマブはすでに、新型コロナ治療の緊急使用が米食品医薬品局(FDA)によって承認されているが、エテセビマブとの併用療法を巡る審査は続いている。
また、高齢者施設の入居者やスタッフに対するバムラニビマブ、エテセビマブ個別投与の後期臨床試験も継続中とした。
米リジェネロン・ファーマシューティカルズも、2種類のモノクローナル抗体を組み合わせた新型コロナ抗体カクテル治療薬の後期試験で、新型コロナ予防の有効性が示されたと発表した。
家庭内に新型コロナ感染者がいる被験者400人を対象とした試験の初期データによると、リジェネロンの抗体カクテル治療薬投与によって、有症状の感染は100%低下、全体の感染率も約50%低下した。
リジェネロンは同治療薬の緊急使用許可の拡大に向け、当局と暫定結果を巡り協議するとした。最終結果は第2・四半期初めに公表できる見通しという。
FDAは昨年11月、リジェネロンの抗体カクテル治療薬の緊急使用を承認した。