[東京 3日 ロイター] - 丸紅は3日、2021年3月期の連結純利益(国際会計基準)予想を1500億円から1900億円に上方修正したと発表した。原油や銅などの資源価格が従来想定を上回ったほか、食料事業なども好調に推移している。これに伴い、年間配当予想も1株22円から28円に引き上げた。
IBESがまとめたアナリスト7人のコンセンサス予想では、21年3月期通期の連結純利益の平均値は1654億円で、会社予想はこれを上回った。
古谷孝之・最高財務責任者(CFO)は会見で「新型コロナウイルスの感染拡大、不透明な環境を前提としている」と述べた。同社では、21年度まで新型コロナの影響が残ることを想定しているという。
また、銅や原油価格の見通しについては「実需に基づかない資金も入ってきている」とし、一本調子での上昇は見込んでいないとした。
20年4─12月期の純利益は前年同期比12.4%増の1637億円だった。
同社はミャンマーでティラワ工業団地の運営や電力インフラの案件をいくつか進めている。現在、駐在員や出向者は自宅待機しているという。古谷CFOは「情報収集し、足元のビジネスを継続できるか日々確認していくしかない」と述べた。
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