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ソニー、純利益で初の1兆円超を予想 ゲーム・「鬼滅」効果

発行済 2021-02-03 15:16
更新済 2021-02-03 16:10
© Reuters. ソニー、21年3月期の営業利益予想を11.2%増に上方修正

[東京 3日 ロイター] - ソニーは3日、21年3月期の連結純利益(米国基準)予想を前年比86.4%増の1兆0850億円に上方修正したと発表した。実現すれば、18年度の9163億円を上回って過去最高となり、初めて1兆円を上回る着地となる。

「巣ごもり」需要を捉えたゲームや人気アニメ「鬼滅の刃」の効果を織り込み、営業利益予想も前年比11.2%増の9400億円に上方修正した。こちらも、18年度の8942億円を上回り、過去最高を更新する。営業利益の増加に加え、税金費用の戻り入れがあって、純利益も上方修正となった。

IBESがまとめたアナリスト24人のコンセンサス予想では、21年3月期通期の連結営業利益の平均値は7563億円。

全事業で営業利益の見通しを引き上げた。ゲーム事業ではソフト販売やサブスクリプション(継続課金)での増収の寄与を見込むほか、人気アニメ「鬼滅の刃」の制作・配給に関わる音楽事業も上方修正となった。

半導体事業は想定よりイメージセンサーの販売が上向いたほか、在庫評価減の戻し入れを織り込み上方修正する。テレビ・デジカメの製品構成が向上した家電事業や、広告宣伝費の減少などで映画部門、為替差損益の改善で金融部門も、それぞれ上方修正した。

年間配当予想は1株当たり55円とした。前期実績は45円。

一方、同日発表した20年4─12月期の営業利益は、前年同期比11.8%増の9053億円だった。

*内容を追加しました。

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