[パリ 3日 ロイター] - フランス大統領府は3日、新型コロナウイルスのワクチン接種に関して、より適切で安全なペースで行動しているとの見解を示した。
マクロン大統領の顧問は、大統領も他の欧州連合(EU)首脳も、接種のペースで英国に劣っているため「負け惜しみを言っている」わけではない、とした。
英国はアストラゼネカとオックスフォード大学が共同開発したワクチンを承認した後、フランスなど欧州諸国よりはるかに迅速に接種を進めている。
一方マクロン大統領は先週、アストラゼネカのワクチンが65歳以上の高齢者に有効かどうかについて疑問を呈し、この年齢層にも接種が行われている英国で反発が起きている。
同顧問は、EU諸国はワクチンへの強い懸念を払しょくするため、英国のように迅速に審査を行う「ファストトラック」方式ではなく、よりしっかりした承認手続きの方法をを選択したと説明した。