[パリ 9日 ロイター] - フランス石油大手トタルが発表した第4・四半期決算は一時項目を除いた調整後当期純利益が前年同期比59%減の13億ドルと、アナリスト予想を上回った。原油価格の安定が寄与した。
資産評価損の発生で、2020年通期は72億ドルの純損失に陥った。トタルも同業他社と同様、新型コロナウイルス感染拡大による燃料需要の急減の影響を受けており、上半期にはカナダのオイルサンド事業の評価減など100億ドル規模の費用を計上した。一時的項目調整後では、通年の純利益は40億6000万ドルとなった。
先行き見通しも依然不透明としているが、2021年にも追加で5億ドルのコスト削減実施を目標に掲げた。20年には11億ドルのコスト削減を実施した。
また2020年第4・四半期も1株当たり0.66ユーロの四半期配当を実施するとした。