[東京 16日 ロイター] - 神戸製鋼所は16日、高炉工程での二酸化炭素(CO2)排出量を2013年度比20%削減できる技術の実証に成功したと発表した。現在稼働している高炉に大きな設備投資をせずに使えるほか、安価なコストでCO2削減が可能だとし、他社の高炉への導入も進めたい考え。
子会社の米ミドレックス社の持つ技術を使って作った還元鉄を固めたもの(HBI)を高炉に多量入れることで、価格の高いコークスの量などを削減したという。製鉄所では、高炉において多量のCO2を排出することから、各社がCO2低減の技術開発に取り組んでいる。
実証実験は、昨年10月に加古川製鉄所の大型高炉で1カ月にわたって行った。
価格は1キロあたり10円程度上がることになるが、低CO2の鋼材として需要があれば1年以内に対応可能としている。
(清水律子)