[チューリヒ 16日 ロイター] - スイスの金融大手クレディ・スイスは16日、経営破綻した英金融サービス会社グリーンシル・キャピタルに関連するサプライチェーン・ファイナンス・ファンドやグリーンシルとの他の取引について、費用を計上する可能性があると表明した。
クレディ・スイスは「まだ初期段階だが、この問題に関して当社が費用を計上する可能性があることを指摘する」と表明した。
クレディ・スイスは、これまでに4つのファンドで約31億ドルを投資家に返還したが、この金額はファンドの凍結直前の価値の3分の1弱。今後数カ月で追加の返還を発表するとしている。
クレディ・スイスの株価は、サプライチェーン・ファイナンス・ファンドの凍結を発表した3月1日以降、10.6%値下がりしている。
同社は16日、投資家にファンドを販売していた資産運用部門が、資金の回収を進めるため、グリーンシルの管財人などと協力していると表明した。
同社は、オーストラリアのグリーンシル向け融資1億4000万ドルを回収するための手続きも進めている。
すでに、つなぎ融資から約5000万ドルを回収した。残りの有担保融資残高は9000万ドル。 OLJPBUS Reuters Japan Online Report Business News 20210316T081424+0000