[ベルリン 26日 ロイター] - 独保険大手アリアンツは26日、エジプトのスエズ運河で大型コンテナ船が座礁し船舶の航路が遮断されている問題で、世界貿易が週当たり60億─100億ドルの損失を被る可能性があると試算した。
年間の世界貿易の伸びも週当たり0.2─0.4%ポイント押し下げられる見通しという。
アリアンツは調査で、年初以降、サプライヤーの納期に遅れが出ていることを指摘。「スエズ運河の遮断が世界貿易に決定的な一撃となりかねない」との見方を示した。
欧州ではすでに、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)のピーク時よりも納期が長引いている。米国ではバイデン大統領が打ち出した大型刺激策が需要押し上げにつながるとの期待から在庫が減少し、納期がこれまでの倍の長さになっているという。
スエズ運河では26日も、座礁船の離礁作業が続けられている。