[パリ 12日 ロイター] - フランスの水・廃棄物管理企業のベオリアとスエズは12日、約130億ユーロ(154億4000万ドル)規模の合併で合意したと発表した。
ベオリアは、台頭する中国勢に対抗するため、長年のライバルであるスエズに買収提案したが、スエズは何度も提案を拒否していた。
合意した買収条件は、スエズ株1株=20.50ユーロ(24.4ドル)。当初の条件は18ユーロだった。ベオリアはすでにスエズ株29.9%を保有する。
独禁法上の懸念に対応し、スエズの一部資産をスピンオフ(分離・独立)し売上高70億ユーロ規模の新会社にする。
統合新会社の株主は、メリディアムなどの投資ファンド、公営金融機関の預金供託公庫(CDC)、従業員で構成する。
ベオリアは、経営統合により、環境関連サービスやリサイクルなどの成長分野におけるイノベーションで有利になるとした。