[ニューヨーク 25日 ロイター] - 1年前に黒人男性ジョージ・フロイドさんが警官の拘束で死亡した事件以来、米国企業でアフリカ系アメリカ人の取締役の数が増加していることが、コンサルティング会社ISSコーポレート・ソリューションズのリポートで分かった。
リポートによると、昨年7月1日から今年5月19日までに、S&P500指数採用企業の取締役に就任した513人のうち、黒人は165人と約32%を占めた。前年の同じ期間は485人中、黒人は55人と約11%にとどまっていた。
ISSのトップ、マリジャ・クラマー氏は発表文の中で、「明らかな変化が起きている」とコメントした。
フロイドさん殺害事件をきっかけに、米国では社会正義を求める抗議活動が広がった。白人経営者が大半を占める大手企業のリーダーは、有色人種を雇用し、昇格させる努力を強化すると相次いで確約した。