[ミルデンホール(イングランド) 10日 ロイター] - バイデン米大統領は9日、就任後初の外遊となる欧州歴訪で最初の訪問地の英国に到着した。空軍基地で行った演説で、北大西洋条約機構(NATO)に対する米国の揺るぎないコミットを表明するとともに、ロシアが有害な活動に関与すれば米国は「断固とした」対応を取るとけん制した。
ミルデンホールの英空軍基地に駐留する米軍部隊を前に演説し、ロシアのプーチン大統領との来週の会談では明確なメッセージを伝えると言明。
「ロシアとの対立を求めているわけではない。安定した予測可能な関係を望んでいる」とする一方、「これまでも明確にしてきたように、ロシア政府が害をもたらす活動に関与すれば、米国は断固とした意味のある形で対応する」と強調した。
「プーチン氏には知っておいてほしいことを伝える」とも述べた。
また、歴訪中の「あらゆる場面で、米国が戻ってきたこと、世界の民主主義国が結束し、最も困難な課題や我々の将来にとって最も重要な問題に取り組むことを明確にする」と述べた。
ワシントン出発前には記者団に対し、欧州歴訪の目的について「同盟を強化し、欧米の関係が緊密であることをプーチン大統領と中国に明示する」と語っていた。