ウェドブッシュのアナリストは、テスラ（TSLA）は利益率に関する最近の課題に直面しているが、同社の将来の成功は、中国における需要の持続と、自動運転および人工知能技術の今後の導入に大きく依存していると述べている。
同社は、テスラの決算結果について、自動車総利益（規制クレジットを除く）がアナリストの予想を2ポイント下回ったことを明らかにした。
とはいえ、アナリストは、年が明ければ電気自動車（EV）市場の需要は明るい傾向になると見ている。
ウェドブッシュは、「テスラに対する見方は現在も分かれているだろう」と指摘し、利益率に関する当面の懸念と長期的な事業拡大の見通しとの対比を指摘している。
アナリストは、今期の決算で大きなサプライズは予想しておらず、現在の利益率の問題は一時的なものだと考えている。「テスラの成長物語における今後のステージは、マスクと彼のチームが構想しているように、自動運転車、Robotaxis、人工知能の応用が中心となる」と彼らは述べる。
テスラのイーロン・マスク最高経営責任者（CEO）は、10月10日を「ロボタクシーの日」と定め、テスラの人工知能ベンチャー事業の開始を示唆している。マスク氏は今年末までに配備の可能性があると見ているが、アナリストは規制当局の承認次第では来年に延びる可能性が高いと見ている。
Wedbushは、2025年前半に予想される3万ドルを下回る価格の新車投入が重要なイベントであり、これによりテスラの販売台数は大幅に増加すると予想している。
アナリストは、利益率の2％ポイントの乖離と規制クレジットへの依存のみに注目することは、より大きな戦略的背景を見落とすことになると主張する。
「テスラはロボット工学と人工知能に特化した企業と見るべきだ」と彼らは提案し、マスク氏の人工知能企業への投資は、10月に発表される人工知能とロボタクシスの包括的戦略に沿った戦略的判断になりうると示唆している。
利益率の問題はあるものの、中国では電気自動車の需要が安定を取り戻しつつあり、価格引き下げの段階はほぼ完了したとアナリストは付け加える。
「テスラは人工知能を中心に勢いを取り戻しつつある」とウェドブッシュは結論づけ、テスラに対するポジティブな見通しと300ドルのバリュエーション・ターゲットを再確認した。
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