モルガン・スタンレーは月曜日、顧客向けレポートの中で、HP社（HPQ）のレーティングを「オーバーウェイト」から「イコールウェイト」に変更した。
HPの株価は最近好調に推移しているが、同社の成長に寄与する要因は現在の株価に反映されていると同社は評価している。
モルガン・スタンレーのアナリストは、HPQの株価収益率（PER）は約10で取引されており、これは長期平均より約1標準偏差高い、と見ている。
モルガン・スタンレーは、「同社の株価は現在、利益の10倍程度で評価されており、過去最高値を10％下回るに過ぎないことから、こうした成長要因は株価に十分に織り込まれていると考えられる」と表明した。
同社は2023年12月、HPQのレーティングを「オーバーウエート」に引き上げたことがある。パーソナル・コンピューティング機器からの収益拡大、印刷の安定した収益性、株主還元の増加の可能性を市場が十分に認識していないと考えたからだ。
しかし、過去6ヶ月で株価が14ポイントもアウトパフォームした後、アナリストは収益倍率から株価が上昇する機会はほとんどないと考えている。
特に、2025年度の予想成長率がすでに最高であることから、「今後、利益倍率が上昇する可能性はほとんどないと見ている」と彼らは述べた。
モルガン・スタンレーはまた、下半期にパソコン需要が弱まる可能性や、製品の販売構成が不利に変化することによる印刷の収益性低下の可能性についても懸念を示した。
HPQの第4四半期決算報告日である8月28日が近づくにつれ、同社の売上高と1株当たり利益（EPS）の予想が市場コンセンサスより3％低いことから、同社は株価を格下げして「投資を減らす」とした。目標株価は37ドルを維持。
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