[ロンドン 12日 ロイター] - 英保険会社アビバは12日、少なくとも40億ポンド(55億ドル)を株主に還元すると表明した。
アクティビスト(物言う株主)のセビアン・キャピタルは6月、余剰資本50億ポンドを2022年に株主に還元するよう圧力をかけていた。
発表を受けアビバ株は8週間ぶりの高値を付けた。
アビバは、2020年7月にアマンダ・ブランク氏を最高経営責任者(CEO)に起用して以降、8事業を売却し75億ポンドを調達している。
同CEOは会見で「資本還元を急ぐ」とし、セビアンとの関係は「建設的だ」と述べた。
同社は2022年上期末までに株主への還元を行うと表明。直ちに7億5000万ポンドの自社株買いを実施する方針を示した。
0722GMT(日本時間午後4時22分)現在、アビバ株は1.5%高。
JPモルガンのアナリストは、自社株買いの発表を受けて今後6カ月以内に株式の投資判断が修正される可能性が高いと指摘。同社は投資判断を「オーバーウエート」で据え置いた。
アビバが発表した上期決算は、継続事業の営業利益が17%増の7億2500万ポンド。同社がまとめた市場予想の7億8100万ポンドを下回った。
中間配当は1株7.35ペンス。5%の増配となったが、予想の7.37ペンスを下回った。